人間、生きていると様々な悩み事が出てくるが、その原因は『欲』があるからだと感じる。
別に宗教的、哲学的な事を言うつもりはさらさらないが、最低限の生活ができれば良しとする、そういう思考であればあまり悩みは起こらない気がする。
最低限の生活と言っても、人により千差万別だが、ある程度のところは確保したい気持ちも当然ある。
そのレベルは自分の中で尺度としてあり、そのレベルと現在の自分の欲との比較である。
動物の事を考えると、あまり悩みはない様に見える。
人知れずあるかもしれないけど。
脳の構造とか文明的なレベルで考えると、やはり『本能』を主体に生きているので、それは『欲』とは異なると感じる。
生命維持のための基本的欲求は、欲ではなく本能であると。
『少欲知足』と言う言葉があるが、あれに近いものになるのか。
これも無理してやるのでなく、自然とそうなっていくのが良いのだろう。
現代は欲を持ち、それにストレートに生きる事が良しとするスタンスもあれば、そうでないスタンスもある。
文明が進歩したゆえの二極化とか言われるものなのか。
そうでなくても、その二極化の方向性は、変えようのない個性、『器』であると感じる。
何をどうやっても、これだけは変えられない、そう感じてしまう。
そうしたものの、一つや二つ、誰でもあるはず。
それを現代が〇〇だから…と言う理由で、合わない事を無理してやるのが最も非効率と思う。
なぜなら、その先に見えているのは、遅かれ早かれ心身を壊す事だからである。
自分もそれに近い状態を少しは味わった事があるが、幸いにも(?)もともと身体が弱い方なので、大した限界まで行く事はなく済んだ。
すでに人生後半に入っているので、動物の様に、とまではいかないけど、なるべく本当に欲したところだけ行っていく、と言う様な生活を心掛けていきたい。