行動において『引き算』のできる人は少ない。
何かを成すには何かをやめなければ、時間や体力の帳尻が合わず、いつか心身が壊れる。
情報でも食べ物でもいつでも手に入る時代で、欲求を抑える事を習得しずらい時代だからか。
情報に関してはそれが『良いもの』『楽しいもの』も多いからなおさらタチが悪い。
昔の人は不便であった分、何事をなすにも苦労やリスクがセットである事を分かっていたはず。
しかし、全て『足し算』だけでは破綻がくることを知る必要がある。
時間も身体の能力も『有限』。
それを無視したら、いつか破綻がくる。
心身の破綻か、財産の破綻か、人間関係の破綻か。
ほぼ何でもかなう時代だからか、大変な世の中だからこそか、欲張りがいい、全てやればいい、みたいな風潮もあるが、それは無理という事だ。
心身を良好に保つには『絞る事』や『上限を決める事』は不可欠。
東洋医学の養生でもそれが基本。
オンデマンドで何でもできる時代だからか、逆に大変な時代と言われるからか、
『欲張りであること』や『行動力』(速さ・量)が重要視されたり。
それも大事だけど、やり方を個々で考えないと。