東洋医学・武術・自然と身体の使い方の備忘録

東洋医学や東洋思想、武術からの身体の使い方研究、野外活動と自然との関わり方などの備忘録です。

現代的マルチタスクと原始的マルチタスクの根本的な違い

健康的でいられるには、自然環境に合った思考・行動が一番なのかと考えます。

 

私が一番嫌いなものは『マルチタスク』の状況ですが、現代社会に生きるには必要不可欠なもので、仕事・日常至る所で出てきます。

しかし矛盾する様ですが、私が好む自然環境の中は『マルチタスクだらけ』です。

 

と言っても都市部のそれとは異なる点があり、それは『その場の空間における感覚』のマルチタスクなのです。

 

例えば木を伐るにも、
足場はどうか?
次の一振りでどの辺りまで食い込むか?
周りの草木が邪魔にならないか?
空はどうか(天気の行方)?
動物の足跡や糞なども見ておく必要があります。

 

野外活動においては、その場の空間・環境で安全に過ごせるために、できる限りの知覚を広げておく事が必要になります。

 

原始的なと言うか、本来のマルチタスクには適合する様にできているのが人間の感覚、脳ではないかと考えます。

皮膚の感覚、髪や体毛などでも、微妙な風や空気の感覚を得られます。

 

この自然環境でのマルチタスク状態は、気功をしている時の感覚にも似て、何かに没入した状態、ある種の『ゾーン』に入っているとも言えるのではないかと。

 

心身の統一感があるため、その時の自律神経の緊張と弛緩のバランスは良いはずです。
夜もよい疲労感でよく眠れるでしょう。

 

都市部の生活だとその感覚はなかなか得られないので、至る所でそれに近い状態になれる様、努めています。

 

東京23区内でも所々に散らばる緑の空間から流れてくる臭いをかいだり、風や天候、鳥や虫の存在に気を向けたり。

 

あとは自分の好きな運動をする事、そして現代的マルチタスク状態を極力遠ざける事です。